
【アウトポスト】
2009年10月3日、アフガニスタン北東部の山奥に置かれた米軍の
キーティング前哨基地で、300人以上のタリバン戦闘員に対し
約50人の米兵が立ち向かった「カムデシュの戦い」を映画化した。
キーティング前哨基地は、米軍の補給経路を維持するための重要な拠点だが、険しい山に
囲まれた谷底に位置しており、敵に包囲されれば格好の的になってしまう弱点があった。
連日のようにタリバン兵から銃弾が撃ち込まれ、その度に誰かが命を落としていく
過酷な環境の中で、同基地に派遣されてきたロメシャ二等軍曹らは、
「いつ圧倒的多数の敵に囲まれてしまうか」という不安を抱きながら任務に就いていた。
ついに、恐れていた事態が現実のものとなり、タリバン兵の総攻撃が開始される…。

【明日の食卓】
2人の息子を育てる43歳のフリーライター・石橋留美子、
アルバイトを掛け持ちする30歳のシングルマザー・石橋加奈、
年下の夫と優等生の息子に囲まれて暮らす36歳の専業主婦・石橋あすみ。
年齢も住む場所も家庭環境も異なる彼女たちには、“石橋ユウ”という名前の
小学5年生になる息子がいるという共通点があった。
それぞれ忙しくも幸せな毎日を送る彼女たちだったが、些細な出来事をきっかけに
その生活が崩れ、苛立ちと怒りの矛先はいつしか子どもへと向けられていく…。

【ある用務員】
元暴力団員だった父を持つ深見は、父の兄弟分の娘・真島唯の見張りをするために
唯が通う高校で用務員として働いていた。
ある日、暴力団の抗争によって真島が殺害され、唯も命を狙われてしまう。
戦場と化した学校から唯を救出するべく、深見は命がけの戦いに身を投じる…。

【いのちの停車場】
長年にわたり大学病院の救命救急医として働いてきた白石咲和子は、
ある事情から父・達郎が暮らす石川県の実家に戻り、
在宅医療を行う「まほろば診療所」に勤めることに。
これまで自分が経験してきた医療とは違うかたちでの“いのち”との向き合い方に
戸惑いを覚える咲和子だったが、院長の仙川をはじめ、診療所を支える訪問看護師の星野、咲和子を慕って診療所にやって来た元大学病院職員の野呂ら周囲の人々に支えられ、
在宅医療だからこそできる患者やその家族との向き合い方を見いだしていく…。
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